胃内視鏡検査とは
胃内視鏡検査は、胃痛や胃もたれ、胸焼けなどの原因を調べるために行われる検査です。また、日本人に多い胃がんの早期発見のためにも有用な検査です。
胃がんは、日本人のがんの部位別死亡率で男性は2位、女性は4位になってますが、早期がんのうちに治療すれば、ほぼ完治できる病気です。ゆえに胃がんで命を落とさないためには、早期発見が重要です。また、多くの胃がんは、早期の段階ではほとんど症状はありません。症状がなくても、定期的に内視鏡検査を受けておくことが大切です。40歳を過ぎたら、年に一度は検査を行いましょう。
このような方に検査をおすすめします
・胃もたれ・胃痛などの症状がある方
・家族に胃がんやピロリ菌の感染者がいる方
・黒い便がでる方
・胸焼け・げっぷなどの症状がある方
・喉の違和感、食べ物のつかえ感が長く続く方
・タバコやアルコールを摂取する方
・食欲不振や急な体重減少がある方
・40歳以上で一度も検査を受けたことがない方
当院の胃内視鏡検査の特徴
最新の経鼻内視鏡と鎮静剤併用による負担の少ない検査
当院では、鼻から細径スコープを挿入するため、スコープが舌根部に触れず、検査中に嘔吐反射もなく楽に検査を受けることができます。また鎮静剤を併用することでほとんど眠った状態で検査をうけることも可能です。(検査したことも覚えていない方もいらっしゃいます。)
同時にピロリ菌検査も可能
胃潰瘍や胃がんなどの原因ともなっているピロリ菌感染の検査も同時に行うことも可能です。感染していた場合は、除菌薬を処方します。
緊急対応の必要な場合、即日検査も可能
潰瘍からの出血が疑われる場合やお刺身摂取後の胃の痛み(アニサキス症)など緊急処置が必要と思われた時は、その場で検査も可能です。
特徴1 「鼻」から挿入するので「オエッ」としにくい!
経鼻内視鏡検査は鼻から挿入するので、口からの内視鏡と違って舌の根本に触れることがなく「オエッ」とすることなくスムーズに胃までカメラが到達します。極細でしなやかなファイバーですので操作性が高くなっています。
特徴2 検査時間は5分!
最新の内視鏡システムにより精密な画像で観察できるため、当院での胃内視鏡検査所要時間はたった5分です。検査は時間が長ければ長いほどお身体にも負担がかかるものです。正確でスピーディな検査で患者様に余計な負担をかけないよう心がけています。
特徴3 細かい病変もはっきり確認できる最新機器導入!
画質がクリアで従来の内視鏡よりもはっきりと病変が確認できる最新の富士フィルム製の内視鏡を導入しています。画像を調整して病変の性格や広がりを正確に診断できるFICEという画像処理システムや、近景から遠景までの幅広い観察が可能なカメラなどにより、見落とされやすい早期がんの発見が可能です。またカメラの視野や水分の吸引力も経口内視鏡と同等に向上していますので、検査時間がより短くなりお身体への負担を減らしています。
胃の病気について
日本人は、潰瘍や炎症を引き起こすピロリ菌の保有率が高いとされています。ピロリ菌に感染するタイミングは、お子さんのときがほとんどです。したがいまして、ある程度の年齢で検査を受け、保有者でないことがわかれば、その後は安心できるでしょう。
危険なのは、小さなころに感染し、その状態を長時間抱え続けていることです。胃がんについて、ピロリ菌を除菌した人とそうでない人を比較した研究では、「後者の発生率が高い」という結果が出ています。ぜひ、胃の内視鏡と平行して、ピロリ菌の検査をご検討ください。
当院の実績
当院では、口から挿入するタイプと鼻から挿入するタイプの、2種類の内視鏡をご用意しています。鼻からの内視鏡は、舌の奥に触れることでもたらされる「オエッ」っとした感覚が起きにくく、比較的スムーズな方法といえるでしょう。
胃内視鏡検査の流れ
1検査前日
食事は20時までに済ませてください。その後は水・お茶・スポーツドリンクは摂っていただいて結構です。特に飲む量の制限はありません。寝る前の薬も服用していただいて構いません。
2検査当日
起床後~検査終了までは食事はできません。水・お茶・スポーツドリンクは飲んでいただいて結構です。お薬の服用は、指示に従って服用してください。指定された時間にご来院ください。
3検査
待合室でお待ちいただき、順番になったらお呼びします。胃の中の泡を取り除くため、消泡剤を飲んでいただきます。次に鼻の奥に血管収縮剤と局所麻酔薬をスプレーします。鎮静剤を投与(希望した方のみ)し検査開始となります。検査時間はおよそ5分です。ウトウトと眠っている間に終了します。
4検査後
リカバリー室で目が覚めるまでお休みいただきます。目が覚めたら外来で検査結果をご説明します。その際、内視鏡写真・検査結果用紙をお渡しします。鎮静剤を使用した方は、当日の車・バイク・自転車等の運転はお控えください。
胃内視鏡検査の費用
胃内視鏡検査のみ | 1割負担2,000円前後 | 3割負担5,000円前後 |
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胃内視鏡検査+ピロリ菌検査 | 1割負担2,000円~2,500円 | 3割負担6,000円~7,000円 |
胃内視鏡検査+病理検査 | 1割負担3,500円前後 | 3割負担10,000円前後 |
胃内視鏡検査+病理検査+ピロリ菌検査 | 1割負担3,500~5,000円 | 3割負担10,000円~15,000円 |
胃内視鏡検査のみ | |
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1割負担2,000円前後 | 3割負担5,000円前後 |
胃内視鏡検査+ピロリ菌検査 | |
1割負担2,000円~2,500円 | 3割負担6,000円~7,000円 |
胃内視鏡検査+病理検査 | |
1割負担3,500円前後 | 3割負担10,000円前後 |
胃内視鏡検査+病理検査+ピロリ菌検査 | |
1割負担3,500~5,000円 | 3割負担10,000円~15,000円 |
※予約の際には診察料(問診など)が、別途必要になります。